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エソロジーメソッド(ethology method)について

エソロジーとは、動物行動学・比較行動学とも訳されるもので、人間も含め様々な動物の行動について研究する生物学の一分野です。
主なエソロジストとしてはファーブルやティンバーゲン、ローレンツなどが有名ですが、ここでは迷子ペットの捜索に付随する動物行動の一例を紹介しています。

たとえば失踪後、対象ペットが強く空腹を感じたならば、餌場を探し彷徨います。
これを採餌行動と呼び、動物が生きるために栄養、水分の補給をすることは不可欠です。
私共の捜索では対象ペットがどこでどのような餌を食べているか失踪現場周辺の環境や聞き込みから予測、推理していきます。
また、周囲に点在する地域猫や野良猫がテリトリー内に現れた新参者の迷い猫をテリトリー外に追いやる行動は威嚇行動や縄張り行動に含まれます。
たとえエサやりの人を見つけても野外に不馴れな内猫が他の猫に混じって餌をもらうことは至難の業です。
そのため、捜索では現認作業により猫の集まる場所やペットボトルなど猫除けグッズの並ぶ民家、外犬を飼っている民家など周辺状況をチェックし、対象ペットにとって安全な潜伏場所がどこであるのかを分析していきます。
あるいは、対象ペットが去勢・避妊手術をしていない子なのであれば異性を探しまわることもするでしょう。
これを求愛行動や繁殖行動と呼び、捜索する上では施術済みの子を捜す場合よりもさらに広範囲をカバーできるよう心がけて行わなくてはなりません。

上記以外にも様々な動物行動がカテゴリーごとに分類されますが、それぞれ本能によってひき起こす行動と、学習することで備わった行動とがあり、そのいずれにも一定の役割を果たす目的が存在します。
ジャパンロストペットレスキューではポスター・チラシの配布や聞き込みを通じて大勢の人々に呼びかけを行うと同時に、エソロジーメソッド(エソロジーに基づいた捜索方法)を採用し実施しています。

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